始めに
商業高校の情報処理科(以下、商業系の情報処理科と称します)と高専は、教育機関の種類、カリキュラム、学生の対象、教育目的などにおいて異なる点が多く存在します。
どのように違うのか、実際に商業系の情報処理科に通った経験から3分でサクッと読めるように解説していきます。※高専の情報はネットから引用しています。
では、解説をはじめます。
パブリックな商業系の情報処理科と高専の違い
教育機関の種類
商業系の情報処理科は、一般的に高等専門学校(専門学校、短期大学、大学の一部)や専門学校の一部として設置されており、主に実務スキルの習得に焦点を当てています。
高専(高等専門学校)は、日本独自の高等教育機関であり、高等学校を卒業した生徒を対象としており、工学や理学に特化したカリキュラムを提供しています。
カリキュラムの違い
商業系の情報処理科は、情報処理技術に関する実用的なスキルを習得することを目的としており、プログラミング、データベース管理、ネットワーク管理などのコースが提供されます。
高専のカリキュラムは、科学技術に関する基本的な知識と工学技術に焦点を当てており、物理学、数学、工学系の科目などが主要なカリキュラムとして提供されます。
学生の対象
商業系の情報処理科は、高校卒業生や社会人など、幅広い年齢層の学生を受け入れることが一般的です。入学資格は高卒以上が多いが、高専よりも柔軟性があることが多いです。
高専は高等学校卒業生を対象としており、学生は一般的に高校卒業後に直接入学することが多い。高専は学齢期に専門的な教育を提供するため、年齢層は幅広い。
行って分かった実際の商業系の情報処理科の特徴
商業系の情報処理科は思っていたより、検定重視な印象です。
商業高校は資格を取ることを目標としています。なので、専門性のあることをしません。
情報処理の分野を突き詰めてやりたい人は入らない方がいいです。
それに加え、商業系の情報処理科は情報処理の授業が少ないです。言語文化、数学、簿記、ビジネス基礎などの教科もしっかり行います。
結局、情報処理科の授業は一日50分ほどしか与えられません。
しかし、言い換えれば簿記や、ビジネス基礎などを勉強するので、総合的に学習できます。
つまり、簿記部に入れば簿記一級も夢ではありません。
そのため、情報処理系の学習を特別好きでないことに気づいてもなんとかなります。カリキュラムが柔軟なので。
高専では女性比率が低いことで有名ですが、私の行っていた商業系の情報処理科では男女 2:1くらいで普通に青春を謳歌できます。私は無理でしたが。
ネットを見る限り、高専より商業系の情報処理科のほうが自由に使える時間が多いことも特徴として言えそうです。
部活をサボれば、4時帰宅も夢ではありません。早く家に帰ってゲームしたい人も、こっちをお勧めします。
高専(高等専門学校)の特徴
あくまでネットから調べたものが大半ですが、高専の場合は結構、特徴的なので情報はかなりありました。
高専といえば、かなり専門的に学べることでしょう。
ITを学ぶのに格好の場所であることは間違いないです。
本人次第だと思いますが、社会に出たら即戦力として扱われます。
しかし、高専生に会ったことが一度だけあるのですが、その人曰く、「ロボコン」などで過労死ラインを超える日は普通にあるとのことでした。
一部かもしれませんが、かなりハードな学習環境のようです。専門的に学べる反面、こういったことも意識するべきでしょう。
前述の通り、女性比率も低いです。たいていの人は青春を謳歌することは困難です。
本気でIT系の分野を極めたい人はいくべきでしょうが、なんとなく入学するのだけははやめた方がいいです。
ただ、本気で学ぶ気がある人、IT系の分野が、大好きでたまらない人にとってはこれほどいい学校はありません。
まとめ
商業高校の情報処理科は、総合的(簿記など)に学びたい人、青春がしたい人、時間を自由に使いたい人におすすめ。
高専は、いろんなものを犠牲にしても本気でIT系の分野を極めたいと思っている人におすすめ。
入試の難易度に関しては、高専のほうが難しい傾向にあるみたいです。
簡単な部門に分けて勝敗を付けるなら、
学習面では、高専の勝ち
学校生活の楽しさでは、商業高校の情報処理科の勝ち
…こんな感じでしょうか
両者の違いを一言で表すなら、「高専はマニアックで、商業系の情報処理科はより万人向け」といったところです。